「格安SIMにすると電波が悪くなるんでしょ?」
スマホ販売の現場にいると、今でもかなり聞かれる質問です。
結論から言うと、
格安=電波が悪い、ではありません。
特に、
- UQモバイル
- ワイモバイル
- ahamo
については、それぞれau・ソフトバンク・ドコモのネットワークを利用しています。
一方で楽天モバイルは自社ネットワークを構築しているため、少し事情が違います。
そしてもう一つ重要なのが、
「電波が入ること」と「通信が快適なこと」は別
という点です。
僕自身、名古屋市営地下鉄の鶴舞線でワイモバイルを利用していて、
「アンテナは立っているのにネットが遅い」
という経験を何度もしています。
そこで今回は、スマホ・インターネット販売歴7年以上、3,000件以上の通信費見直しに関わってきた経験から、
格安スマホを料金だけで選んで後悔しないための「電波の考え方」
を解説します。
この記事でわかること
- 格安SIM=電波が悪いと言われる理由
- UQ・ワイモバ・ahamo・楽天の回線の違い
- 「圏内なのに遅い」が起きる原因
- 地下鉄や建物内で差が出る理由
- 2026年に乗り換えるならどこがおすすめか
- 電波が悪いときに乗り換えるべき判断基準
結論|格安SIMだから電波が悪いわけではない
最初に4社をかなり簡単にまとめます。
| スマホ会社 | 主なネットワーク | 電波の考え方 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| UQモバイル | au | auのネットワークを利用 | auの電波が生活圏で強い人 |
| ワイモバイル | ソフトバンク | ソフトバンクのネットワークを利用 | ソフトバンク系が強い人 |
| ahamo | ドコモ | ドコモの4G・5Gを利用 | 通信品質と料金のバランス重視 |
| 楽天モバイル | 楽天 | 自社回線+ネットワーク拡大中 | とにかく通信費を下げたい人 |
大事なのは、
「どの会社が日本で一番電波がいいか」ではありません。
自宅・職場・通勤経路・よく行く店など、
自分の生活圏でどの会社がつながるか
です。
これはスマホを販売していて本当に感じます。
同じ名古屋市内でも、
「auだけ強い」
という場所もあれば、
「ドコモの方が快適」
「ソフトバンクが一番速い」
という場所もあります。
料金表だけでは判断できません。
そもそも「格安SIMは電波が悪い」はなぜ広まった?
ここは少しややこしいところです。
昔から「格安SIM」と呼ばれてきたサービスの中には、大手通信会社から回線の一部を借りてサービスを提供するMVNOが多くあります。
利用者が集中すると、
昼休み
↓
通信が混雑
↓
速度が大きく低下
ということが起こることがあります。
そのため、
格安SIM=遅い
というイメージが広まりました。
ところがUQモバイル、ワイモバイル、ahamoなどをすべて同じ扱いにするのは少し違います。
UQモバイルはauネットワーク
UQモバイルはauを展開するKDDIのブランドです。
公式でもauのネットワークを利用すると案内されています。
そのため、
「UQにしたら基地局そのものがまったく別になる」
という考え方ではありません。
auが生活圏でしっかりつながっている人なら、UQモバイルはかなり有力な乗り換え候補です。
特に、
- 自宅セット割が使える
- au PAYカードを使っている
- 30GB前後使う
- 店舗サポートも欲しい
という人とは相性がいいです。
→ 内部リンク:「UQ・ワイモバ・楽天を比較!学割終了後の最安はどこ?」
ワイモバイルはソフトバンクネットワーク
ワイモバイルも似ています。
公式サイトでもソフトバンクのネットワークを利用していることが案内されています。
そのためエリアについては、基本的にソフトバンク系と考えて問題ありません。
ただし僕自身は、名古屋市営地下鉄・鶴舞線の荒畑〜八事付近で、
ワイモバイルの通信がかなり重く感じることがあります。
アンテナがなくなるのではなく、
- Webページが開かない
- SNSの画像が読み込まない
- 動画が止まる
- PayPayなどの画面表示が遅い
といった症状です。
これが非常に重要です。
アンテナが立っている=快適とは限りません。
→ 「ワイモバイルの電波が悪すぎる?名古屋・鶴舞線の荒畑〜八事」
さらに同じソフトバンク系でも、端末や5Gのつかみ方によって体感差が出ることがあります。
→ 「ワイモバイルとソフトバンクの電波は違う?地下鉄で差が出る理由」
ahamoはドコモと同じ4G・5Gネットワーク
ahamoはドコモの料金プランの一つです。
公式でも、ドコモの4G・5Gネットワークを利用し、基本的にドコモと同じ通信回線であることが案内されています。
これはかなり大きなメリットです。
2026年8月現在、ahamoは月額2,970円。
通常30GBですが、「データ増量おためしキャンペーン」期間中は料金そのままで40GB利用できます。
さらに5分以内の国内通話無料も含まれます。
そのため、
「料金を下げたい。でも電波で大きく妥協したくない」
という人にとって、かなり選びやすいプランです。
特に現在ドコモを使っていて、
「ドコモの電波には不満がないけど料金が高い」
という人なら候補に入れやすいでしょう。
→ 「楽天モバイルとahamoどっちが得?現場目線で徹底比較」
楽天モバイルは他3社と少し違う
楽天モバイルは自社でネットワークを構築しているMNOです。
2024年には700MHz帯のいわゆる「プラチナバンド」の商用サービスも開始し、現在もエリア拡大が続いています。
プラチナバンドは周波数が低く、
- 建物の中
- 地下
- 郊外
- 障害物の多い場所
などにも比較的届きやすい特性があります。
とはいえ、
楽天なら日本中どこでも他社とまったく同じようにつながる
とまでは考えない方がいいです。
楽天モバイル自身もエリアマップを公開しているため、契約前には自宅・職場・通勤ルートを確認しましょう。
ただ料金面は強力です。
Rakuten最強プランは通常、
- 3GBまで:1,078円
- 20GBまで:2,178円
- 20GB超:3,278円
です。
20GBを超えるとデータ量をたくさん使っても料金が変わらないため、
Wi-Fiをあまり使わない人ほどメリットが大きくなります。
Rakuten Linkを利用すれば、一部対象外番号を除いて国内通話を無料にできる点も大きな特徴です。
なぜ同じ回線でも「電波が悪い」と感じるのか?
ここが通信販売の現場でも誤解されやすい部分です。
スマホの通信品質は、通信会社だけでは決まりません。
1.スマホ本体が違う
かなり重要です。
例えば同じワイモバイルでも、
古いAndroid
と
最新iPhone
では対応している周波数や通信性能が違う場合があります。
他社で購入したAndroidをそのまま使う場合は特に注意してください。
以前はau向け・ドコモ向け・ソフトバンク向けで対応周波数に差があるAndroidも多く販売されていました。
SIMロックが解除されていても、
SIMが入る=すべての電波をつかめる
とは限りません。
2.地下鉄は通信環境が特殊
地下鉄は地上とは通信環境がかなり違います。
駅では速いのに、
電車が発車
↓
急に遅くなる
↓
次の駅で復活
という経験がある人も多いでしょう。
地下鉄では駅間を移動しながら電波を切り替えるため、通信が一時的に不安定になることがあります。
僕が使っている名古屋市営地下鉄でも、この体感差はあります。
だからこそ、
「自宅では速いから問題なし」だけで通信会社を決めない
ことが重要です。
通勤で毎日地下鉄を使うなら、地下鉄も生活圏です。
3.5Gだから必ず速いとは限らない
これも現場でよくあります。
画面には、
「5G」
と表示されている。
でも遅い。
という状態です。
5Gの電波が弱い場所では、
5Gを探す
↓
4Gへ切り替わる
↓
また5Gをつかむ
といった動作を繰り返し、逆に不安定になることがあります。
このような場合は、一時的に4G固定にすると改善することもあります。
4.利用者が多すぎる
朝の駅、昼休み、夕方の繁華街、イベント会場。
こうした場所では、一気に大勢の人がスマホを使います。
つまり、
アンテナが立っていてもネットワーク側が混雑する
ことがあります。
これは特定の会社だけで起こる話ではありません。
auでもドコモでもソフトバンクでも楽天でも起こり得ます。
電波が悪いからすぐ乗り換えるのは待って
ここも販売員として伝えたいところです。
電波が悪いと感じたからといって、すぐMNPする必要はありません。
まず次を確認してください。
- スマホを再起動する
- 機内モードをON→OFFする
- 5Gを一度OFFにして4Gで試す
- OS・キャリア設定を更新する
- 通信障害が発生していないか確認する
- 同じ場所で家族や同僚の別キャリアと比較する
特に6番はおすすめです。
職場で自分のワイモバイルだけ遅い。
隣の人のUQは普通に使える。
これが毎日続く。
この場合はかなり乗り換えを検討する価値があります。
逆に、
今日だけ遅い
のであれば障害や一時的な混雑かもしれません。
現場では「月額500円」より「毎日つながる」を優先した方がいいこともある
通信費を下げることは大切です。
パパマックスでも、スマホ代の見直しを強くおすすめしています。
ただし、
月500円安くするために毎日電波でストレスを感じる
のであれば本末転倒です。
例えば月500円なら年間6,000円。
確かに安くなります。
でも毎日の通勤で、
- LINEが送れない
- QR決済が開かない
- Web検索できない
- 仕事の連絡が取れない
となれば、不便さの方が大きくなる可能性があります。
スマホ料金を見直すときは、
料金 × データ量 × 電波 × 通話 × サポート
の5つで考えるのがおすすめです。
→ 「条件によって最安なスマホキャリアは変わる!あなたにおすすめの格安スマホは?」
結局4社ならどれを選ぶ?
僕ならこのように考えます。
auの電波が強い人
UQモバイル。
特に現在auを使っていて通信品質に不満がないなら、料金を下げる候補として考えやすいです。
ソフトバンクの電波が強い人
ワイモバイル。
家族割・光回線・PayPay関連まで含めてメリットがあるなら強いです。
ただ2026年は料金改定も行われているため、
「ずっと使っているから」だけで継続するのではなく、一度他社と比較した方がいい
と思います。
通信品質とシンプルさ重視
ahamo。
ドコモの4G・5Gネットワークを使えて、料金体系もかなりシンプルです。
2026年8月現在は増量キャンペーンで40GB使えるので、20〜40GB程度使う人にはかなり魅力があります。
通信費をとことん下げたい・大容量
楽天モバイル。
3GBまで1,078円、20GB超でも3,278円という料金体系は非常に分かりやすいです。
僕ならまず自分の生活圏の楽天回線状況を確認します。
そこで問題なければ、
通信費削減という意味ではかなり強い選択肢
です。
まとめ|「格安だから電波が悪い」ではなく生活圏で判断しよう
格安スマホを選ぶときに、
「大手キャリアより安いから電波も悪い」
と考える必要はありません。
UQモバイルはauネットワーク。
ワイモバイルはソフトバンクネットワーク。
ahamoはドコモの4G・5Gネットワーク。
楽天モバイルは独自ネットワークを拡大しています。
ただしスマホの通信は、
会社名だけでは決まりません。
端末、場所、地下鉄、建物、混雑、5G・4Gの切り替えなど、さまざまな条件で変化します。
通信販売の現場で3,000件以上の料金見直しに関わってきましたが、最終的に一番重要なのは、
「自分が毎日使う場所でちゃんとつながるか」
です。
料金表だけを見て数百円安い会社へ変更するより、
自宅
+
職場
+
通勤経路
+
よく行く場所
まで確認して選んでください。
そして現在のスマホ代が高いなら、通信品質を大きく落とさずに料金を下げられる可能性は十分あります。
まずは現在のスマホ代と利用データ量を確認するところから始めてみましょう。



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