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2026年8月19日、auはこれまで利用者自身が行っていたSIMロック解除を、順次手続き不要にすると案内しました。
結論から言うと、これは古いauスマホを持っている人にとって朗報です。ただし、発表を見て「これでauのスマホに、ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイルのSIMを入れれば全部問題なく使える」と考えるのは危険です。
SIMロックが解除されることと、他社の電波・通話・SMSに対応することは別問題だからです。

SIMロック解除が不要なら、もうSIMを差し替えるだけでいいんじゃないの?

サキパパ
iPhoneや新しいSIMフリーAndroidなら使いやすいけど、古いau版Androidは要注意。アンテナが立っても電話できない、外では使えるのに建物内で圏外になる、といったことがあるんだ。
私はスマホ・インターネットの販売を7年以上経験し、3,000件以上の通信費見直しに関わってきました。現在はスーパーバイザーとしてスタッフ教育やコンプライアンス研修も担当しています。
この記事では、公式発表だけでは分かりにくい「実際に他社SIMへ乗り換えるときの落とし穴」を、販売現場目線で解説します。
この記事でわかること
- 2026年8月19日からauの何が変わったのか
- 自動設定変更の対象になりやすい端末
- SIMロック解除のメリットと実質的なデメリット
- 古いau版Androidで電波や電話が使えない理由
- 乗り換え前に確認すべき周波数・VoLTE・APN
- 楽天モバイルなど他社SIMを安全に使う確認手順
結論|auのSIMロック解除は順次不要になるが、今すぐ全台解除ではない
まず、今回の変更を簡単に整理します。
| 利用状況 | 今やること |
|---|---|
| auのまま使い続ける | 基本的に何もしなくてよい |
| 他社へ急いで乗り換える | 完了を待たずMy auまたは店頭で解除する |
| 古いiPhoneを他社で使う | SIMロック状態と乗り換え先の対応機種一覧を確認 |
| 古いau版Androidを他社で使う | 周波数・VoLTE・APNまで必ず確認 |
| 中古端末・解約済み端末 | IMEIとネットワーク利用制限も確認 |
au公式の表現は「2026年8月19日以降、当社による設定変更を順次進める」です。つまり、8月19日に対象端末が一斉に解除されたわけではありません。
設定変更の完了時期は端末ごとに異なる可能性があります。すぐに他社SIMを使いたい人は、自動変更を待たずに手動で解除した方が確実です。
2026年8月19日から何が変わった?au側が設定を順次変更
これまでSIMロックが残っているau端末を他社で使うには、利用者がMy auまたは店頭で解除を申し込む必要がありました。
2026年8月19日以降は、au側がSIMロック解除の手続きが不要になるよう設定変更を順次進めます。設定変更が完了した端末は、他社のSIMカードやeSIMを利用できる状態になります。
- 設定変更は順次実施
- 完了前に急ぐ場合はMy auまたは店頭で手続き可能
- SIMロック解除手数料は無料
- Pixel 5は設定変更後に解除完了の通知が届く
- ネットワーク利用制限中の端末は解除手続き不可
なお、UQ mobileも同じ2026年8月19日から、対象端末の設定変更を順次進めると案内しています。
現場目線のポイント
今回の変更で恩恵が大きいのは、引き出しに眠っている旧端末、中古で流通している端末、家族へ譲る端末です。現在auで普通に使えているスマホの通信品質や料金プランが変わる話ではありません。
なぜ今さら不要に?SIMロックが消えていく背景
auは今回の案内で詳しい理由までは説明していません。ただし、これまでの制度変更を見ると背景は分かりやすいです。
| 時期 | 主な変化 |
|---|---|
| 2015年 | auが対象端末のSIMロック解除受付を開始 |
| 2021年10月 | 総務省のガイドラインにより新発売端末のSIMロックが原則禁止 |
| 2021年9月24日 | au版iPhone 13シリーズなどは発売時からSIMロックなし |
| 2022年10月 | auが販売する全端末をSIMロックなしで提供 |
| 2023年10月 | 過去のSIMロック端末も申込時の解除を無料化する流れが完成 |
| 2026年8月19日 | 旧対象端末も利用者の申込みを待たず、順次設定変更へ |
SIMロックは、通信会社を乗り換えるときの手間になり、中古スマホの流通も妨げてきました。総務省は2021年にSIMロックを原則禁止し、2022年には対応周波数帯を意図的に狭くする「バンド縛り」も利用者の利便を損なうとしてガイドラインを改正しています。
参考:総務省|SIMロック原則禁止に関するガイドライン公表
参考:総務省|対応周波数帯を含むガイドライン改正
現場から見ると、2021年以降のスマホはもともとSIMロックなしが当たり前です。古い端末の解除相談だけを今後も残すより、au側で設定を整理した方が、利用者にも店舗にも分かりやすい時代になったと考えられます。
auのSIMロック解除が手続き不要になるメリット
乗り換え前のひと手間が減る
他社へ乗り換える直前に、「SIMロック解除を忘れていた」「au IDに入れない」「IMEIが分からない」と慌てる人は少なくありません。
設定変更が完了した端末なら、この手間を省けます。スマホを乗り換えるときの準備と手順も短くなります。
中古スマホを売りやすく、家族にも譲りやすい
SIMロックが残った端末は、利用できる回線が限られるため、中古販売時の説明が増えます。解除済みになれば選択肢が広がり、子どもや親へ譲る場合にも使いやすくなります。
ただし、中古端末はSIMロック以外にも確認項目があります。購入前には中古スマホの7つの注意点も確認してください。
海外SIMを使いやすくなる
対応周波数が合えば、海外旅行時に現地SIMや旅行用eSIMを利用できます。高額なローミングを避ける選択肢が増えるのはメリットです。
ただし、SIMロック解除によってeSIM機能が追加されるわけではありません。端末自体がeSIMに非対応なら、物理SIMが必要です。
解除してもauの分割払いや返却契約は消えない
SIMロック解除は、端末に他社SIMを認識させる設定です。auで残っている端末代金や返却プログラムとは別管理です。
他社へ乗り換えても端末代の支払いは続きます。返却プログラム利用中の人は、スマホ2年返却プログラムの注意点も必ず確認しましょう。
デメリットは解除そのものより「使えると思い込むこと」
SIMロック解除やau側の設定変更だけで、電話帳や写真が消える、auが自動解約される、料金プランが変わるというものではありません。
実質的なデメリットは、「解除されたからどの会社でも完全に使える」と誤解しやすいことです。
SIMロック解除後に再度ロックをかけることはできませんが、通常は再ロックする必要もありません。注意すべきなのは、次の4つです。
- 対応周波数が足りず、電波が弱くなる
- 他社VoLTEに非対応で、音声通話ができない
- APN未設定で、データ通信ができない
- 乗り換え先で動作保証やサポートを受けられない
au公式も、他社SIM利用時の動作を保証しておらず、通信会社ごとの周波数の違いによってエリア外になったり、通信速度が低下したりする可能性があると案内しています。
最重要|SIMロック解除と「他社で使える」は別の話
SIMロック解除を玄関の鍵に例えるなら、周波数はその先にある道路です。鍵が開いても、目的地まで続く道路に端末が対応していなければ通信できません。
| 確認項目 | 役割 | 合わないと起きること |
|---|---|---|
| SIMロック | 他社SIMを認識できるか | SIMが無効・未対応と表示される |
| 対応周波数 | 基地局の電波をつかめるか | 圏外、屋内や地方でつながりにくい |
| VoLTE | 4G回線で音声通話できるか | データ通信はできても電話できない |
| APN | インターネットの接続先 | アンテナは立つが通信できない |
| SIM・契約種別 | 4G・5G・5G SAなどの契約整合 | SIM交換や契約変更が必要になる |
古いau版Androidはauの電波に合わせて作られている場合がある
auの4Gで重要な低周波数帯はBand 18/26です。一方、ドコモはBand 19、ソフトバンク・ワイモバイルはBand 8が重要です。
| 主な回線 | 代表的なLTEプラチナバンド | 古いau版Androidでの注意 |
|---|---|---|
| au・UQ・povo | Band 18/26 | 販売元回線なので比較的相性がよい |
| ドコモ・ahamo | Band 19 | 非対応だと地方・山間部・建物内で弱くなりやすい |
| ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO | Band 8 | 非対応だと屋内や郊外で差が出やすい |
| 楽天モバイル | Band 3、Band 28など | 対応バンドに加え、公式の機能対応確認が重要 |
都市部でBand 1やBand 3をつかめると、一見問題なく通信できることがあります。しかし、自宅、商業施設の奥、地下、郊外へ移動した途端につながりにくくなるケースがあります。
これが現場で説明の難しいところです。店頭で数分通信できただけでは、「生活圏で問題なく使える」とは判断できません。
機種ごとの周波数は、au公式の対応周波数帯一覧で確認できます。
アンテナが立っても電話できないことがある
現在の音声通話は主にVoLTEを利用します。端末が4Gデータ通信に対応していても、乗り換え先のVoLTE設定や認証に対応していなければ、次のような状態になることがあります。
- WebやLINEは使える
- アンテナ表示も出ている
- しかし通常の電話を発信・着信できない
- SMS認証が届かない、または送信できない
特に注意したいのは110番・118番・119番などの緊急通報です。UQ mobile公式も、他社SIM利用時にはSMS、緊急地震速報、緊急通報を利用できない可能性があると注意喚起しています。
緊急通報番号へ動作テストの電話をしてはいけません。契約前に、乗り換え先の公式動作確認で音声通話・SMS・緊急通報への対応状況を確認してください。
AndroidはAPN設定が必要な場合がある
SIMを差し替えてアンテナは立ったのに、インターネットだけ使えない。これはAPNが原因の典型例です。
iPhoneは設定が自動反映されることが多い一方、Androidでは契約した通信会社のAPNを手動入力する場合があります。古いAPNプロファイルが残っていると接続を邪魔することもあります。
「auも乗り換え先も保証しない」状態になりやすい
auは他社SIMでの動作を保証しません。乗り換え先も、他社で購入されたAndroidを動作保証外にしている場合があります。
例えば楽天モバイルは、公式の楽天回線対応製品一覧で、Androidの動作保証対象を楽天モバイル購入品とSIMフリースマホに限定しています。au版Androidが物理的に通信できる場合でも、公式保証とは別です。
現場で困るのは、「auでは他社SIMのことは分からない」「乗り換え先ではau版端末の設定は分からない」となりやすいことです。安くするために端末をそのまま使うなら、利用者自身で確認する範囲が増えます。
乗り換え前に必ず確認する7項目
- My auでSIMロック状態を確認する
「au/UQ mobileで購入した端末」から機種名とSIMロック解除可否を確認します。急ぐ場合はそのまま無料で解除手続きを行います。 - 端末側でも解除状態を確認する
iPhoneは「設定→一般→情報→SIMロック」、Androidは「設定→端末情報→SIMカードの状態」で確認します。 - 乗り換え先の動作確認端末一覧を確認する
データ通信だけでなく、音声通話・SMS・テザリング・5Gの各項目を見ます。 - 対応周波数、特に4Gのプラチナバンドを確認する
5G対応の表示だけで判断せず、生活圏を支える4Gの低周波数帯を優先します。 - IMEIでネットワーク利用制限を確認する
中古端末や譲り受けた端末は「○・△・×」を確認します。△は将来×になるリスクも考えて購入先の保証を確認します。 - OSとソフトウェアを最新版にする
auも解除前の最新OSへの更新を案内しています。古いビルドでは対応周波数や他社SIM設定が反映されない機種があります。 - 開通後に通常通話・SMS・データ・テザリングを確認する
自宅、職場、通勤経路など実際の生活圏でも確認します。
サキパパの現場チェック
SIMを入れてWebが開いたら終わりではありません。普通の電話、着信、SMS、テザリング、自宅の奥での電波まで確認して、初めて「そのまま使える」と判断できます。
端末別|そのまま乗り換えやすい人・慎重に確認すべき人
iPhoneは比較的乗り換えやすい
国内向けiPhoneは複数キャリアの主要周波数に広く対応する機種が多く、古いキャリア版Androidより乗り換えやすい傾向があります。
ただし、iPhoneでもSIMロック状態、対応OS、乗り換え先の対象機種、5G SA対応などは別に確認してください。端末が古い場合は、iPhoneを何年使えるかとOS寿命も参考になります。
Pixel 5は解除完了通知を確認
auはPixel 5について、設定変更後にSIMロック解除完了の通知が届くと案内しています。通知前に急いで乗り換えるなら、My auで手動解除した方が分かりやすいです。
2021年以前のau版Galaxy・Xperia・AQUOSなどは慎重に
旧キャリア専用モデルは、同じシリーズ名でも販売会社によって対応周波数が異なる場合があります。「Galaxyだから」「Xperiaだから」ではなく、SCV・SOV・SHVなどを含む正確な型番で確認してください。
対応が不十分なら、無理に他社回線で延命するより、au回線を使うUQ mobile・povoを選ぶか、各社の主要バンドに対応したSIMフリー端末へ替える方が安心です。
auからUQへ移る場合の特典面は、auからUQは特典なし?ダウンセルが冷遇される理由で詳しく解説しています。
対応確認が取れた端末なら楽天モバイルで通信費を下げやすい
端末の対応確認が取れたなら、auから楽天モバイルへSIMだけ乗り換えることで、端末を買い直さず月額料金を下げられる可能性があります。
| Rakuten最強プランの利用量 | 通常料金 |
|---|---|
| 3GBまで | 月1,078円 |
| 20GBまで | 月2,178円 |
| 20GB超過後 | 月3,278円 |
※税込。混雑時など公平なサービス提供のため速度制御される場合があります。Rakuten Linkを利用した国内通話は一部番号を除き無料です。
料金・電波・Rakuten Linkの注意点は、先に【2026年最新】楽天モバイルが最安級で強い理由5選で確認してください。
【PR】端末の対応確認が取れた方へ
auの端末をそのまま使って、楽天モバイルでスマホ代を見直す
申し込み前に楽天モバイル公式の「ご利用製品の対応確認」で、型番ごとの対応状況を必ず確認してください。
古いau版Androidが非対応なら、SIMロック解除にこだわって無理に使う必要はありません。複数キャリアの主要周波数に対応したSIMフリー端末を選ぶ方が、通話や電波のトラブルを減らせます。
【PR】対応バンドの広いSIMフリー端末を探す
新しいiPhoneを買うか迷う場合は、iPhone値上げ後に安く買う7つの方法も参考にしてください。家族全体の料金を見直すなら、子育て家庭のスマホ代見直し実例5選で、端末代と回線料金を一緒に整理できます。
auのSIMロック解除不要化に関するよくある質問
2026年8月19日にすべてのau端末が解除されましたか?
いいえ。auは8月19日以降、設定変更を「順次」進めると案内しています。端末ごとの完了日や全台完了日は示されていません。急ぐ場合はMy auまたは店頭で手続きしてください。
自動設定変更を待っている間もauは普通に使えますか?
はい。今回の設定変更は他社SIMを使えるようにするためのもので、現在のau回線や料金プランを自動で変更・解約する手続きではありません。
SIMロック解除で写真やLINEは消えますか?
通常、SIMロック解除は初期化ではありません。ただし、auは設定情報やデータが変化・消失する可能性を注意事項として案内しています。OS更新やSIM差し替え前にはバックアップを取っておくと安心です。
SIMロック解除後なら古いau版Androidで楽天モバイルを使えますか?
機種によります。対応周波数、VoLTE、SMS、APNなどが合わない場合があります。楽天モバイル公式の「ご利用製品の対応確認」に正確な型番を入力し、必要な機能が使えるか確認してください。
ネットワーク利用制限が「×」でも自動解除されますか?
auは、ネットワーク利用制限中の端末はSIMロック解除手続きができないと案内しています。自動設定変更も、未払い・不正取得などによる利用制限を解除する制度ではありません。
解除完了後にAndroidで他社SIMが認識されないときは?
Wi-Fiへ接続し、OSを最新版にしたうえで、「設定→端末情報→SIMカードの状態→SIMカードの状態を更新」を試し、再起動します。機種によって項目名が異なるため、取扱説明書も確認してください。
まとめ|SIMロックの時代は終わるが、対応確認はなくならない
2026年8月19日から、auは旧端末のSIMロック解除が手続き不要になるよう設定変更を順次開始しました。
- 全端末が8月19日に一斉解除されたわけではない
- 急ぐ人はMy auまたは店頭で無料解除できる
- Pixel 5は解除完了通知を確認する
- ネットワーク利用制限中の端末は対象外
- SIMロック解除と周波数・VoLTE・APN対応は別
- 特に2021年以前のau版Androidは慎重に確認する
販売現場で一番避けたいのは、「SIMフリーだから大丈夫」と思い込み、乗り換え後に電話できないことです。
解除済みかどうかだけでなく、乗り換え先の動作確認端末一覧で、音声通話・SMS・データ通信・テザリングまで確認しましょう。そこまで問題なければ、今の端末を使い続けながら通信費だけを下げられます。
最後にひと言
SIMロックという「鍵」はなくなります。しかし、電波という「道路」が端末につながっているかは別です。古いAndroidほど、契約前の5分確認が乗り換え後の大きなトラブルを防ぎます。
※本記事は2026年8月23日時点の公式情報をもとに作成しています。対応機種・料金・手続き方法は変更される場合があるため、申し込み前に各社公式サイトで最新情報をご確認ください。



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