
スマホ研修生
先生!auでんきがオール電化に対応と聞きました。
新電力はオール電化やエコキュートはダメじゃなかったんですか?

サキパパ
私も何年もお客様にそのように説明してきた。
ただし、今回の変更でその常識がくつがえったことになる。

スマホ研修生
いったいどうして?
僕の場合ちゃんと理解しないとお客様に説明できません…。

サキパパ
君は何となくノリで説明できるタイプじゃないからな。
今回の記事でその謎も解明していこう。
✅この記事でわかること
・auでんきオール電化プランについて
・auでんきオール電化プランおメリット・デメリット
✅この記事の信頼性
どうもサキパパです。今回は2025年10月1日からスタートした「auでんきオール電化プラン」について詳しく解説します。
冒頭にもあったように、auでんきは大手電力会社の従量電灯(時間帯で料金が変動しない)プランのみ切替が可能でした。主に大手電力会社や、それに基づいた新電力会社からの切替がメインで、オール電化やエコキュートプランは対象外だったのです。

サキパパ自身、何年も「オール電化やエコキュート以外の人がauでんきに申込みできます。」とご案内していたのですが、今回の「auでんきオール電化プラン」が登場し今までの常識が崩れ去ったのです。
それではどのような仕組みでauでんきがオール電化に対応したのか?また「auでんきオール電化プラン」に切替するメリット、デメリットについて解説していきます。
auでんきオール電化プラン開始

1.提供エリア
関東エリア(関西電力):栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県および静岡県(富士川以東)
中部エリア(auエネルギー&ライフ):愛知県、岐阜県(一部を除きます)、三重県(一部を除きます)、静岡県(富士川以西)、長野県
関西エリア(auエネルギー&ライフ):滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除きます)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部
2.特徴
・何といってもUQmobileの自宅セット割(月額料金が最大10回線1,100円割引)が入ります。既存のUQユーザーやこれからUQmobileをお考えの人には最適なプランです。
注意点としては既にインターネットで値引きが入っている場合は重複してセット割は入りません。
・電気代とau(UQmobile)の月額請求をまとめることができます。それによりMy au(My UQ)で毎月の電気代を管理しやすくなるのです。またau PAYゴールドカードでお支払いの場合、Pontaポイントが毎月+1%貯まります。
・「auでんきアプリ」で電気代を細かく管理が可能です。1日いくら使ったのか?どの家電にどのくらいの電気代がかかったのか?など細かく確認ができます。それにより節電すべき家電製品や時間帯が把握できるため、電気代が対策しやすくなるんです。
3.提供開始日
2025年10月1日
4.お申し込み方法
全国のau Style/auショップ、UQスポット、家電量販店、公式ホームページ
5.手続きに用意しておいた方がいいもの
・現電力会社のプラン名
・現電力会社のお客様番号
・現電力会社の供給地点特定番号
6.開通日
お申込み後に「ご利用開始のご案内」のメール/SMSが届きます。記載されたURLにアクセスすると、Webで開通日を調べることができます。メールが届かない方には郵送でお知らせとなるようです。
オール電化(時間帯変動制のプラン)にどのようにauでんきが対応したのか?
auエネルギー&ライフ株式会社がVPPによりオール電化プランを提供できるようになったから

今までの従量電灯の切替は大手の電力会社の発電システムをそのまま利用し、いわゆる小売りの部分だけ変更してサービスを提供していました。しかし、今回はauエネルギー&ライフ株式会社が提供するオール電化プランが時間帯変動制で提供しているのが分かります。

その成功は電力制御技術にあるようです。VPP(バーチャルパワープラント)と言われ、太陽光や蓄電池等の複数のエネルギーリソースを保有者、もしくは第三者が統合的に制御できるというもの。それによってあたかも1つの発電所と同等の機能を提供できるシステムのようです。
UQ×auでんきはKDDIの強みでした。その理由はインターネットが契約できない家庭でもセット割が入るからです。ワイモバイル等はインターネットの割引がメインとなっています。そのauでんきが更にパワーアップした内容なのです。ちなみにソフトバンク、ドコモはまだオール電化に対応していません。

サキパパ
auスターリンクダイレクト、auでんきオール電化プラン…
KDDIは他社との差別化を渋いところで持ってくるなー。
auでんきオール電化プランが現オール電化プランと価格差(高くなる)がある場合
➡右にスクロールできます
| 切替前プラン名 | 切替後プラン名 | Pontaポイント還元 | |
| 東京電力 エリア | ・電気上手 | ・オール電化(東京D)割引 | 0.5% |
| ・スマートライフS ・スマートライフL | ・オール電化(東京D) | ポイント還元なし | |
| ・ピークシフト ・おトクなナイト8 ・おトクなナイト10 ・夜トク8 夜トク12 | |||
| 中部電力 エリア | ・Eライフプラン +電化割引有 | ・オール電化(中部)電化5 | 8.3% |
| ・Eライフプラン +電化割引無 ・タイムプラン | ・オール電化(中部)割引 | 2.8% | |
| ・スマートライフプラン | ・オール電化(中部) | ポイント還元なし | |
| ・ピークシフト電灯 ・スマートライフプラン(朝トク) ・スマートライフプラン(夜トク) | |||
| 関西電力 エリア | ・はぴeタイム+ はぴeプラン割引有 | ・オール電化(関西)電化10 | 11% |
| ・はぴeタイムR+ 電化割引有 | ・オール電化(関西)電化5 | 5.5% | |
| ・はぴeタイム+ はぴeプラン割引無 ・はぴeタイムR+ 電化割引無 | ・オール電化(関西) | ポイント還元なし | |
| ・時間帯別電灯 ・季節別電灯PS ・eスマート10 |
現在のオール電化プランと価格差がある場合、このようにPontaポイントで還元されるシステムです。なので申し込みができるプランなら、実質同じ負担額でご利用できます。
・注意点
auでんきを元のプランに戻したくなったとき、元のプランが申し込みが出来ない場合は不可というところです。また、負担額は実質同じですがPontaポイントを利用しない場合はシンプルに値上がりするという点です。
auでんきオール電化プランを申し込むメリットは?
auでんきのメリットはやはりUQmobileの月額料金が1,100円下がるところでしょう
今までインターネットをau系(auひかりなど)に変更できず、オール電化の場合はUQmobileのセット割(UQの月額が毎月1,100円引き)に加入する手段がありませんでした。ですが、そういった環境でもセット割に加入できるようになったのでUQmobileの選択の幅がさらに広がったのです。
もう一つはau Payカードゴールドをご利用中の人。毎月電気代に対して1%分のPontaポイントが還元されるので、auでんき以外のオール電化プランよりシンプルに実質負担額が減りオトクなのです。
auオール電化プランを申し込むデメリットは?
au、UQmobileを辞めたら特別なメリットがなくなること
もしUQmobileを辞めた場合は、Pontaポイントの還元が無くなることはありませんが大きなメリットもなくなります。もう一つは、auでんきを申し込む前のオール電化プランが新規加入不可となっていた場合、元に戻せなくなるのです。auでんきに変更をかけるなら、現状の電気プランにそこまでこだわりがない場合のみおすすめします。
また対象外プランもあるため、詳しくは電話やWebで調べることをおすすめします。
auでんき問い合わせ番号:tel:0120-925-881
auでんき専用サイト:よくあるご質問|お客さまの疑問にお答えします|auでんき
スマホキャリアの簡単な比較
⇒右にスクロールできます
| Rakuten Mobile | ahamo | UQmobile | ワイモバイル | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| プラン名 | Rakuten 最強プラン | ahamo | ahamo 大盛り | トクトクプラン2 | トクトクプラン2 | コミコミプランバリュー | シンプル3 S | シンプル3 M | シンプル3 L | ||
| データ容量 | 1GB~3GB | 3GB~20GB | 20GB~∞ | 30GB | 110GB | 1GB~5GB | 5GB~30GB | 35GB | 5GB | 30GB | 35GB |
| 基本料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 | 2,978円 | 4,950円 | 2,948円 | 4,048円 | 3,828円 | 3.058円 | 4,018円 | 5,258円 |
| ネット割引 | – | – | – | – | – | -1,100円 | -1,100円 | – | -1,650円 | -1,650円 | -1,650円 |
| カード割引 | – | – | – | – | – | -220円 | -220円 | – | -330円 | -330円 | -330円 |
| ゴールドカード割引 | – | – | – | – | – | – | – | – | -550円 | -550円 | -550円 |
| 家族割 | -110円 | -110円 | -110円 | – | – | -550円 | -550円 | – | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 |
| 事務手数料 | 0円 | 0円 | 3,850円 | 4,950円 | |||||||
| 割引後料金 | 968円 | 2,068円 | 3,168円 | 2,970円 | 4,950円 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 | 858円 | 1,958円 | 3,058円 |
※全て税込み表記
このように比較した時に特に安いのが楽天モバイルとahamoです。今回のauでんきと同じく、多くのスマホキャリアはインターネットや電気、カードの値引きが必要だったりと、何かと抱き合わせの商材が多いのはご存じの通り。ただし、楽天モバイル、ahamoはそういったしがらみは特にありません。そして、お子様の回線は更に還元が受けられて安く使えるんです。
スマホの専門家として言えることは、楽天モバイルの安さに他社は敵わないということです。迷ったら楽天モバイルを選んでおけば、問題ありません。楽天市場のポイントアップも強力ですし、通信環境も決して悪くないのだから。
まとめ:auでんきオール電化プランはUQユーザーなら選ぶ価値あり
・提供エリアは関東電力、中部電力、関西電力
・UQmobileのセット割(-1,100円/月)が10回線まで入る
・auやUQmobileと支払いをまとめることができる
・au Payカードゴールドの場合は1%還元あり
・VPPという電力制御システムでオール電化プランが可能に
・デメリットはau、UQを辞めた時のメリットの少なさ
・シンプルに安くしようとする場合はオススメしない
今回のauオール電化プランにより、ほとんどの通信環境にいる人はUQmobileとのセット割が入るようになったのです。ただし、UQmobileよりも安いスマホキャリアも結構あります。最近値上げをしましたしね。
そして、ネットも電気も変更しなくていいスマホキャリアを選んだほうが圧倒的に楽なわけです。通信業を7年やっている僕のオススメは楽天モバイルとahamo。この2社は通信費も安いし、通信環境もそこまで問題がないからです。

スマホ研修生
VPP…。
難しいですが簡単に言うと借りてるんですよね?

サキパパ
そうなるね。
0から電力会社を作るなんて不可能に近いからね。

スマホ研修生
電気の切替の手続きとかめんどくさそうです。
僕ならあえて手を出さないかな。

サキパパ
そんなことをしなくても、そもそも安いスマホ会社もある。
しかも乗り換えの特典がかなり大きい。





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